ビワの主な成分と効果

 

ビワの主な栄養成分(可食部100g中)を挙げてみると、β-カロテン当量:810mcg、カリウム:160mg、ビタミンCなどが目立ち、注目成分としてもクロロゲン酸、アミグダリンなどが挙げられます。期待される効能をまとめてみると、動脈硬化予防、脳梗塞予防、高血圧予防、心筋梗塞予防、老化予防、がん予防、風邪予防などとなります。

 

生活習慣病の予防・改善効果も期待できます。ビワの果実や葉に含まれる様々な成分には、血中の悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあります。血液中の悪玉(LDL)コレステロールの増加は、血管内壁の脂質を厚くします。こぶのようになって血管を狭めるので高血圧や動脈硬化などが引き起こされやすくなるのです。ビタミンC、クロロゲン酸、タンニンなどビワの果実や葉に含まれる成分がこれに効きます。

 

また、ビワの果実のカリウムやβ-クリプトキサンチンが血圧の上昇を抑制してくれます。β-カロテンやβ-クリプトキサンチンは、体内でビタミAに変換されて、皮膚、粘膜、消化器官などを正常に維持する働きがあります。他にもがん予防やアンチエイジングにも効果が期待されます。

 

クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、がん予防やインフルエンザ予防に効果があるとされています。

 

疲労回復効果も期待できます。それはビワの果実のクエン酸やリンゴ酸などの有機酸のおかげです。疲労物質である乳酸が溜まっても、有機酸が乳酸を分解してエネルギーに変える働きがあるのです。これで疲労の蓄積が抑えられるわけです。

 

さらに、果実に含まれるビタミンB群が、糖質などの代謝に関わっています。エネルギーの効率生産や、神経や筋肉へエネルギーを運ぶ働きで疲労回復に効果があります。